V-CATについて、以前、管理職昇格試験に向けた説明の記事を書きました。
今回は、採用(企業側から見た場合)、転職活動(求職、転職活動をしている方から見た場合)について書きたいと思います。
0.免責
ここにご紹介する内容およびこのブログ全体は、わたしが所属する企業、団体の公式な見解を示すものではありません。わたし個人の経験などに基づく情報です。
損害などが生じても、その保証はできかねます。
1.面接試験の補完
わたしの経験で言えば、中途採用、転職者の採用試験は、
- 面接
- 適性検査
の2種類です。
ウェブテストが行なわれる企業もあるかもしれません。
V-CATは、面接の補完として行なわれる感じでしょう。
面接はアナログです。
人がやることなので、漏れのない質問が網羅できるわけもなく、質問に対してどう答えたかをどう評価するか、も人により違ってきます。
たとえ経験者でも、です。
それを補完するのが、適性検査、V-CATです。
2.面接結果はほぼ一致する
(1)採用試験の順番
実際の面接は、こんな順番で行なわれるのが普通と思います。
- 会社概要、仕事の内容、労働条件などの説明
- V-CAT
- 面接
面接とV-CATを逆にする場合もあるでしょうが、面接結果が芳しいものではなかったと受験者が落胆している場合、V-CATが正常に受験できない場合がありますので、V-CAT→面接の順番で実施したほうが良いでしょうね。
面接終了後、V-CATの測定用紙の解析を依頼し、数日後返ってきた結果と面接結果を考慮して、合否を判定するという手順でしょう。
(2)面接の評価
わたしの経験から言えば、面接の評価、印象はほぼ一致します。
面接は、人事採用担当者と採用しようとしている部署の責任者+αにて行なうことがほとんどですが。
これらのいずれも、面接結果はほぼ一致します。
高く評価するポイントが一致する場合、違うポイントを高く評価する場合。(あるいは低く評価する場合)
だいたい、一致するんです。
だから、適性検査までする必要は無い、とも言えますが。
面接の結果、評価が低かった場合、V-CAT結果の解析は行なわないです。
一人あたり5,000円ほどのコストがかかりますので。
見落としがある場合も無くはない。
そんな
3.面接とV-CAT結果のパターン
面接とV-CATの結果のパターンを整理します。
面接が高評価で、V-CATも高評価だった場合、ほぼ間違いなく採用(合格)です。
面接の結果が低ければ、V-CATの結果がどうであれ不合格です(そもそも、V-CATの解析そのものをしない場合あり)。
ただし、面接の結果が高くて、V-CATが低かった場合は微妙です。
合格とする場合もあるし、不合格とすることもある。
過去に、ごく少数の「面接高評価+V-CAT低評価」で採用した社員がいます。
V-CATの解析位結果には、サポートやフォローなどのアドバイスも記載されており、それに従いフォローをしている、という効果もあるのでしょうが、いい人物で、いい仕事してます。
4.まとめ
例外はありますが、結論としては面接とV-CATの評価は一致します。
V-CATを一生懸命頑張っても(高評価を出そうと姑息なことを考えても)、面接、あるいは応募者自身の価値が低ければ無意味です。
自分自身を高める努力をしましょう。
V-CATについての過去のエントリー